本のかんたんな紹介
今回紹介する本はこちらです。
『福に憑かれた男』 著:喜多川泰
大好きな喜多川泰さんの作品です。
登場人物の発言に人生の教訓となるような言葉がギュッと短く詰められており、
サクッと読むことができます。
なぜこの本を読んだのか
「福」という言葉をあまり使っていないな〜と思いその言葉から膨らむ物語を読んでみたいと思いました。
また喜多川泰さんの本に救われた経験があり、好きだからです。
ユニークな一節の引用抜粋
他人の成功を心から祝福できる人、すべての人間を愛することができる人っていうのはどんな経験も、なりたい自分になるための道具として使うことができるのです。
どんな経験も「なりたい自分になるための道具」として使える自分でいたいなと思いました。
最終的にどうありたいかがハッキリしていれば
そのための道筋をすべて「必要な経験」として受け入れ、
武器として自分に蓄えることができます。
いや、本当に最終的な姿をハッキリさせるだけで叶うのでしょうか。
私の中では最終的にこんな自分でありたい、というのがありますが
現実世界に起きていることを受け入れられない時があります。
それはなぜか。
ハッキリ具合が足りない、本当に望んでいるものではない、
自分に許可を与えられていないからでしょうか…。
ただ単に目の前の出来事に心を奪われすぎて見失っているだけなのかもしれません。
それが現実世界はすべて自分の思考が作り上げている、と
いろいろな本で読みますがそれを自分の中で吸収しきれていない
自分にもつながるなと思いました。
勇気をなくすものは、すべてをなくす
何事も最初の一歩を踏み出すときが一番怖いと思います。
現状維持のままでいる方が心を動かす必要がなく
傷つかないことが保証されているからです。
でも本当にそうでしょうか。
この瞬間ラクになることではなく、今踏み出さないことで得られる機会を失うもの、
傷つく可能性や救えない人のこと。
それらに焦点を当てるようにすれば少しでも勇気を踏み出す回数が
増えるかもしれないと思いました。
すべてうまくいくことを確認するためにテストがあるのでなく どういうところに不具合が生じやすいのかを見つけ出すために何度も何度もテストを繰り返すのです
仕事でエンジニアとしてテストをする機会が増えた最近にピッタリ当てはまる言葉でした。
学生時代はまさに「すべてにOKを出すため」にテストが存在していると思っていました。
テストで×が出るとものすごく落ち込んでいました。
エンジニアとしては、自分がプログラミングした箇所に責任を持つ必要があります。
そのためにまずは自分自身で何度もテストすることが大事なのだと改めて感じています。
アウトプットすることが最初。まずは出してみてから考える。
試練だなと思うようなことが降り注いだ時にそこで感情に飲み込まれるのではなく
一歩引いて考えてみること。
失敗や間違いを宝物として捉えられるような自分であるために
心に刻んでおきたい言葉でした。
自分の考えや本への想い
物語自体は短いからこそ自分で考えるための余白がたくさん残されている
本だなと感じます。
読書数は増えてきた中で「知識だけはある状態」な自分を再認識させられました。
物語仕立てになっているからこそ自分に置き換えたときに何が実践できていて
何ができていないのか、イメージもしやすいです。
まとめ
普段読書をしない人が「本っていいな」と思えるような本だと思います。
この本で読書に興味が湧いてきたら是非喜多川泰さんの他の作品を
読んでみていただきたいです。
そこにはきっとやさしく包み込んでくれるような言葉がたくさん溢れているハズです。